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ヒント
- リズム
正常の幅の QRS 波が先行する P 波を伴って規則正しく打っています。P 波はI、II、aVF で陽性。心拍数は100/分あまり。
- P
II 誘導での P 波の幅は 2 目盛半(0.10秒)、高さは 2 目盛(0.20mV)です。V1 で P波が+/-の二相性になっています。
- PQ
PQ 間隔は 3 目盛半あまりで約 0.14 秒。
- QRS
QRS 波は幅が約 2 目盛(0.08秒)で、正常範囲内。 II、III、aVF 誘導で Q 波を認めます。特に III と aVF の Q 波は深めで幅が 1 目盛(0.04秒)近くあります。胸部誘導で R 波は V1~V3 にかけて高くなっており、S 波は V3 → V6 へ進むにつれて小さくなっています。V1 の S 波の深さと V5 の R 波の高さの和(SV1+RV5)は 19+26=45mm(4.5mV) です。
- Axis
肢誘導で R 波と S 波の大きさの差が最も少ないのは aVL 誘導です。
- ST-T
I および V5、V6 誘導で ST の低下を認めます。II や aVF の ST もわずかに下がっているでしょうか。 T 波は aVL で平坦になっていますが、aVR 以外で逆転している所見はありません。
- QT
QT 時間の延長はなさそうです。
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