ヒント
- リズム
正常の幅のQRS波が先行するP波を伴って規則正しく打っています。P波はI、II、aVF誘導で陽性で、心拍数は75/分弱くらい。 - P
II 誘導のP波は幅が2目盛り半(0.10秒)弱、高さが1目盛り(0.1mV)強です。 - PQ
PQ間隔は約4目盛り半(0.18秒)。 - QRS
QRS波は幅が約2目盛(0.08秒)。II、III、aVF誘導で幅が1目盛近くの広いQ波を認め、このQ波はIIIとaVFでかなり深くなっています。V1のS波の深さとV5のR波の高さの和(SV1+RV5)は9+7=16mm(1.6mV)、aVLのR波の高さは10mm(1mV)弱です。 - Axis
肢誘導でR波とS波の大きさの差が最も少ないのは II とaVR誘導です。 - ST-T
STには問題なさそうですが、II、III、aVFとV6誘導のT波が陰性化しています。 - QT
明らかなQT時間の延長はなさそうです。