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ヒント
- リズム
正常の幅のQRS波が規則正しく打っています。しかし、先行するP波は必ずしも一定の場所にはありません。PとQRSとの間隔はまちまちで、重なっている部分もあるようです。P波はI、II、aVFで陽性で、よく見ると80/分あまりの速さで規則正しく打っています。QRS波はP波と関係なく規則正しく打っており心拍数は49/分 くらいでしょうか。 - P
II 誘導のP波は幅が2目盛り半(0.10秒)強、高さが2目盛り(0.2mV)弱です。V1のP波が+/-の二相性になっています。
- PQ
PQ間隔はまちまちで一定しておらず、P波の数とQRS波の数が合いません。
- QRS
QRS波は幅が約2目盛(0.08秒)で、III とaVR以外では大きなQ波(異常Q波)を認めません。胸部誘導でR波はV1~V4にかけて徐々に高くなっており、逆にS波はV3→V6へ進むにつれて徐々に浅くなっています。V1のS波の深さとV5のR波の高さの和(SV1+RV5)は8+10=18mm(1.8mV)です。
- Axis
肢誘導でR波とS波の大きさの差が最も少ないのはIII 誘導です。
- ST-T
明らかなST-T変化はなさそうです。
- QT
QT時間は読みにくいところもありますが、明らかな延長はなさそうです。
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