ヒント

  1. リズム
    幅の広くないQRS波が先行するP波を伴ってほぼ規則正しく打っていますが、胸部誘導に切り替わって1拍目と2拍目の間隔が、他の心拍に比べて長くなっているようです。P波はI、II、aVFで陽性で、規則正しく打っている部分の心拍数は約60/分前後。
  2. P
    II誘導のP波は、幅が約2目盛半（0.10秒）、高さが1目盛半（0.15mV）です。
  3. PQ
    PQ間隔は約7目盛（0.28秒）。
  4. QRS
    QRS波は、幅が約2目盛（0.08秒）あまり。aVR誘導以外ではQ波を認めません。胸部誘導でR波はV1→V3の順に徐々に高くなっていて、S波はV3→V6の順に浅くなっています。V1のS波の深さとV5のR波の高さの和（SV1＋RV5）は、7＋10=17mm（1.7mV）くらいです。
  5. Axis
    肢誘導でR波とS波の大きさの差が最も少ないのは I とaVR誘導です。
  6. ST-T
    明らかなST-T異常はなさそうです。
  7. QT
    QT時間の延長もなさそうです。