ヒント

  1. リズム
    正常の幅のQRS波が先行するP波を伴ってほぼ規則正しく打っています。P波はI、II、aVFで陽性ですから正常洞調律と考えられます。心拍数は約40/分。
  2. Ｐ
    II 誘導でのP波の幅は2目盛半（0.10秒）、高さは1目盛（0.10mV）です。V1でP波が＋/－の二相性になっています。
  3. PQ
    PQ間隔は約4目盛り半（0.18秒）。
  4. QRS
    QRS波は幅が約２目盛（0.08秒）で、aVR以外ではQ波を認めません。胸部誘導でR波はV1～V4にかけて徐々に高くなっており、逆にS波はV3→V6へ進むにつれて徐々に浅くなっています。V1のS波の深さとV5のR波の高さの和（SV1＋RV5）は7＋14=21mm（2.1mV）です。
  5. Axis
    肢誘導でR波とS波の大きさの差が最も少ないのはIとaVR誘導です。
  6. ST-T
    有意なST-T異常はなさそうです。
  7. QT
    明らかなQT延長もありません。