ヒント

  1. リズム
    幅の狭い QRS 波が不規則に打っています。QRS 波に先行する P 波はハッキリせず、基線が小刻みに揺れています。おおよその心拍数は 108 / 分( 18 拍 / 10 秒)。
  2. P
    ハッキリした P 波がありません。
  3. PQ
    P 波がないので読めません。
  4. QRS
    QRS 波は幅が 2 目盛半( 0.10 秒)。aVR 誘導以外では、III 誘導で心拍によって R 波がなくなっている程度で、明らかな Q 波はありません。胸部誘導で R 波は V1 ~ V3 にかけて徐々に高くなっていて、S 波は V4 ~ V6 にかけて徐々に浅くなっています。V1 の S 波の深さと V5 の R 波の高さの和( SV1 + RV5 )は、心拍によって差がありますが 5 + 14 = 19 ( 1.9mV )前後です。
  5. Axis
    肢誘導の QRS 波で、上向きと下向きの成分の大きさの差が最も少ないのは II 誘導です。
  6. ST-T
    明らかな ST-T の異常はなさそうです。
  7. QT
    QT 時間の延長もなさそうです。