ヒント

  1. 幅の狭い QRS 波が先行する P 波を伴って規則正しく打っています。P 波は I、II、aVF で陽性。心拍数は約 46/ 分ほどでしょうか。
  2. P
    II 誘導で P 波の幅は 2 目盛( 0.08 秒)あまり、高さは約 1 目盛半( 0.15mV )ほどです。
  3. PQ
    PQ 間隔は約 5 目盛( 0.20 秒)ですが、よく見ると、胸部誘導に切り替わったあたりから 1 拍ごとに短くなっていっているようです。
  4. QRS
    QRS 波は幅が約 2 目盛半( 0.10 秒)弱。aVR 誘導以外では明らかな Q 波を認めません。胸部誘導で R 波は V1~V4 にかけて徐々に高くなっていて、S 波は V3~V6 にかけて徐々に浅くなっています。V1 の S 波の深さと V5 の R 波の高さの和( SV1 + RV5 )は 15 + 16 = 31( 3.1mV )です。
  5. Axis
    肢誘導で QRS 波の上向きと下向きの成分の大きさの差が最も少ないのは aVL 誘導です。
  6. ST-T
    明らかな ST 低下や T 波の逆転はなさそうです。
  7. QT
    QT 時間の延長もなさそうです。