ヒント

  1. リズム
    正常の幅のQRS波が先行するP波を伴って規則正しく打っています。P波はI、II、aVF誘導で陽性。心拍数は65/分程度。

  2. II 誘導のP波は幅が2目盛り半(0.10秒)弱、高さが約2目盛り(0.2mV)です。
  3. PQ
    PQ間隔は約2目盛り半(0.10秒)余り。
  4. QRS
    QRS波は幅が約2目盛(0.08秒)で、aVR誘導以外では明らかなQ波を認めません。胸部誘導ではV1のQRS波がRR’ パターンを呈していますが、大きさはR>R’。R波はV1→V4へ進むにつれて徐々に高くなっていて、S波はV3→V6へ進むにつれて徐々に浅くなっています。V1のS波の深さとV5のR波の高さの和(SV1+RV5)は7+19=26mm(2.6mV)です。
  5. Axis
    肢誘導でR波とS波の大きさの差が最も少ないのはIII 誘導です。
  6. ST-T
    明らかなST-T異常はなさそうです。
  7. QT
    明らかなQT延長もありません。