ヒント

  1. リズム
    正常の幅の QRS 波がほぼ規則正しく打っています。QRS 波と P 波の位置は 1 拍ごとにずれていっており、P 波の後ろに QRS 波が出ていない所もあるようです。P 波は I、II、aVF で陽性。心拍数は極端に遅く約 35/ 分くらい。
  2. P
    II 誘導で P 波の幅は 2 目盛( 0.08 秒)あまり、高さは約 3 目盛半( 0.35mV )です。
  3. PQ
    QRS 波に先行する P 波が一定の場所にないため PQ 間隔はまちまちになっています。
  4. QRS
    QRS 波は幅が約 2 目盛( 0.08 秒)。I、II、III、aVF、V5~V6 誘導で小さな Q 波を認めます。胸部誘導で R 波は V1~V3 にかけて徐々に高くなっていて、S 波は V3→V4 と浅くなり V5~V6 ではなくなっています。V1 の S 波の深さと V5 の R 波の高さの和( SV1+RV5 )は 12+21=33( 3.3mV )です。
  5. Axis
    肢誘導で QRS 波の上向きと下向きの成分の大きさの差が最も少ないのは aVL と I 誘導です。
  6. ST-T
    明らかな ST 低下や T 波の逆転はなさそうです。
  7. QT
    QT 時間は少し長そうですが、心拍数で補正すると明らかな延長はなさそうです。