ヒント

  1. リズム
    幅の狭いQRS波が先行するP波を伴って1拍出た後、2拍目からは幅の広いQRS波がほぼ規則正しく打っています。1拍目のP波はI、II、aVF誘導で陽性。それ以降はP波がハッキリしません。幅広QRS波の部分の心拍数は多少の変動はありますが120~150/分程度。
  2. P
    II誘導で1拍目のP波の幅は約2目盛(0.08秒)、高さは約1目盛半(0.15mV)です。
  3. PQ
    1拍目で見るとPQ間隔は3目盛半(0.14秒)。それ以降はP波がハッキリしないので読めません。
  4. QRS
    1拍目のQRS波は幅が2目盛(0.08秒)あまり。IIIとaVFで小さなQ波を認めます。2拍目以降は、QRSの幅が約3目盛(0.12秒)と広くなっていて、先行するP波を伴わず速く打っています。
  5. Axis
    肢誘導のQRS波で、上向きと下向きの成分の大きさの差が最も少ないのは、1拍目ではIII誘導、それ以降はaVL誘導です。
  6. ST-T
    1拍目の波形では明らかなST-T異常はありません。
  7. QT
    1拍目の波形ではQT時間の延長もなさそうです。