ヒント

  1. リズム
    幅の広いQRS波が先行するP波を伴わずに規則正しく打っています。
    心拍数は約50/分あまり。明らかなP波は認めません。

  2. 明らかなP波はなさそうです。
  3. PQ
    P波がハッキリしませんから測定不能。
  4. QRS
    QRS波は幅が約4目盛(0.16秒)弱で、正常上限の0.10秒を大きく上まわっています。 それぞれのQRS波の幅は、その前半だけとか後半だけが広がっているのではなく、1回1回の興奮が全体に遅くなって幅が広がっているようです。
  5. Axis
    肢誘導でR波とS波の大きさの差が最も少ないのはaVL誘導です。

    今回の心電図は、QRS幅が正常上限を超えており、心室の興奮が正常ではないと考えられますから、ST-TやQTに関しては所見を拾っても意味がありません。