ヒント

  1. リズム
    幅の狭い QRS 波が先行する P 波を伴って打っているようですが、心拍の出る間隔が必ずしも規則正しいとはいえないようです。RR 間隔が少し間延びしている部分がある一方で、狭い所やその中間くらいの間隔の部分も見受けられます。P 波の形が 2 種類あるのがわかりますか? 心拍数は平均すると( 14 拍/10 秒ですから)84/ 分。
  2. P
    II 誘導で P 波は 2 種類あるようですが、大きい方の P 波の幅は 2 目盛( 0.08 秒)あまり、高さは約 1 目盛( 0.10Mv )強です。
  3. PQ
    PQ 間隔は約 3 目盛( 0.12 秒)ほど。
  4. QRS
    QRS 波は幅が約 2 目盛( 0.08 秒)。aVR 誘導以外では II、III、aVF と V6 誘導でごく小さな Q 波を認めます。胸部誘導 でR 波は V1 ~ V4 にかけて徐々に高くなっていて、S 波は V3 ~ V6 にかけて徐々に浅くなっています。V1 の S 波の深さと V5 の R 波の高さの和 ( SV1 + RV5 )は 17+16=33( 3.3mV )です。
  5. Axis
    肢誘導で QRS 波の上向きと下向きの成分の大きさの差が最も少ないのは I と aVL 誘導です。
  6. ST-T
    明らかな ST 低下や T 波の逆転はなさそうです。
  7. QT
    QT 時間の延長もなさそうです。