ヒント
- リズム
ほぼ正常の幅のQRS波が、先行するP波を伴って規則正しく打っています。P波はI、II、、aVFで陽性ですから洞調律と考えられます。心拍数は100/分を少し超えるくらい。 - P
II 誘導でP波の幅は2目盛半(0.10秒)あまり、高さは約3目盛半(0.3mV)です。V1誘導のP波を見ると±の二相性を呈しており、P波の後半にハッキリした陰性の部分を認めます。 - PQ
PQ間隔は5目盛(0.20秒)くらいでしょうか。 - QRS
QRS波は幅が約2目盛(0.08秒)あまりで、aVR以外では明らかなQ波を認めません。胸部誘導はV1でrR’ パターン、V2~V4のR波は徐々に高くなっており、逆にS波はV2→V6へ進むにつれて徐々に浅くなっています。V5のR波の高さは約7mm(0.7mV)です。 - Axis
肢誘導でR波とS波の大きさの差が最も少ないのはI 誘導です。 - ST-T
明らかなST異常はなさそうです。T波はaVRとaVLで陰性、III とV1で平坦になっています。 - QT
QT時間の延長はなさそうです。