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ヒント
- リズム
幅の広くないQRS波が先行するP波を伴ってほぼ規則正しく打っていますが、3拍目と6拍目、胸部誘導に切り替わった3拍目は早いタイミングで出ています。これらのうち、3拍目のQRSは幅が広くなく他のQRSと同じ形で、先行するP波を伴っています。後の2つはQRSの幅が広く、先行するP波を伴っていないようです。規則正しく打っている部分のP波は I、II、aVFで陽性で、心拍数は約80/分くらいでしょうか。 - P
II誘導のP波は、幅が2目盛半(0.10秒)あまり、高さが2目盛(0.20mV)ほどです。
- PQ
PQ間隔はII誘導では4目盛半(0.18秒)ほど、胸部誘導(特にV3~V6)では4目盛(0.16秒)弱のようです。
- QRS
先行するP波を伴っているQRS波は、幅が約2目盛半(0.10秒)。aVR誘導以外では、IIIでごく小さなQ波を認めます。また、V3~V6 では他の誘導に比べてQRS波の立ち上がりがなだらかになっているようです。胸部誘導でR波はV1→V3の順に徐々に高くなっていて、S波はV3→V6の順に浅くなっています。V1のS波の深さとV5のR波の高さの和(SV1+RV5)は、19+14=33mm(3.3mV)くらいです。
- Axis
肢誘導でR波とS波の大きさの差が最も少ないのはIIIとaVL誘導です。
- ST-T
明らかなST-T異常はなさそうです。
- QT
QT時間の延長もなさそうです。
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