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ヒント
- リズム
幅の狭い QRS 波が先行する P 波を伴ってほぼ規則正しくゆっくり打っています。P 波は I、II、aVF で陽性で、心拍数は 40 / 分弱。よく見ると各心拍の T 波のすぐ後ろに必ず小さな基線の揺れが記録されています。
- P
II 誘導で P 波の幅は 2 目盛( 0.08 秒)あまり、高さは約 2 目盛( 0.2mV )です。
- PQ
PQ 時間は約 4 目盛( 0.16 秒)あまり。
- QRS
QRS 波は幅が約 2 目盛( 0.08 秒)あまり。 I、II、aVL、aVF と V4 ~ V6 誘導でごく小さな Q 波を認めます。胸部誘導では V1 で RSr´ パターンを認めます。R 波は V1 ~ V3 にかけて徐々に高くなっていて、S 波は V3 ~ V5 にかけて浅くなり V6 では消失しています。V1 の S 波の深さと V5 の R 波の高さの和 ( SV1 + RV5 )は 3 + 12 = 15 ( 1.5mV )くらいでしょうか。
- Axis
肢誘導の QRS 波で、上向きと下向きの成分の大きさの差が最も少ない誘導は III と aVF です。
- ST-T
明らかな ST-T の異常はなさそうです。
- QT
QT の延長や短縮もなさそうです。
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