ヒント

  1. リズム
    幅の狭い QRS 波が先行する P 波を伴ってほぼ規則正しく打っていますが、4 拍目の波形は幅が広く早いタイミングで出現しており、先行する P 波を伴っていません。P 波は I、II、aVF で陽性。心拍数は約 70/ 分弱。
  2. P
    II 誘導の P 波は幅が 2 目盛半( 0.10 秒)あまり、高さは約 1 目盛( 0.1mV )です。
  3. PQ
    PQ 時間は約 7 目盛( 0.28 秒)あまり。
  4. QRS
    QRS 波は幅が約 2 目盛( 0.08 秒)。I、aVL でごく小さな Q 波を認めます。胸部誘導で R 波は V1 ~ V3 にかけて徐々に高くなっていて、S 波は V3 ~ V6 にかけて浅くなっています。V1 の S 波の深さと V5 の R 波の高さの和( SV1 + RV5 )は 12 + 13 = 25 ( 2.5mV )くらいでしょうか。
  5. Axis
    肢誘導の QRS 波で、上向きと下向きの成分の大きさの差が最も少ないのは II 誘導です。
  6. ST-T
    明らかな ST-T の異常はなさそうです。
  7. QT
    QT の延長や短縮もなさそうです。