ヒント

  1. リズム
    正常の幅の QRS 波が不規則な間隔で打っています。先行する P 波はハッキリしたものがなく、基線が小刻みに揺れています。10 秒間の記録で QRS が 20 拍ありますから、心拍数は約 120/ 分でしょうか。
  2. P
    ハッキリした P 波がありません。
  3. PQ
    P 波がないので読めません。
  4. QRS
    QRS 波は幅が約 2 目盛( 0.08 秒)強。aVR 誘導以外では明らかな Q 波を認めません。胸部誘導で R 波は V1 ~ V3 にかけて徐々に高くなっていて、S 波は V3 ~ V6 にかけて徐々に浅くなっています。V1 の S 波の深さと V5 の R 波の高さの和 ( SV1 + RV5 )は 4 + 15 = 19( 1.9mV )です。
  5. Axis
    肢誘導で QRS 波の上向きと下向きの成分の大きさの差が最も少ないのは III と aVL 誘導です。
  6. ST-T
    明らかな ST-T の異常はなさそうです。
  7. QT
    QT の延長や短縮もなさそうです。