ヒント
- リズム
正常の幅の QRS波が先行するP波を伴って,規則正しく打っています。P波はI、II、aVF で陽性、心拍数は83/分。 - P
P波はII 誘導で幅が2目盛り半(0.10秒)強、高さが約1目盛り(0.1mV)、V1誘導で+/-の2相性になっています。 - PQ
PQ間隔は約4目盛半(0.18秒)。 - QRS
QRS波は幅が約2目盛(0.08秒)で、V1~V3でQS型になっています。胸部誘導でS波はV3→V6へ進むにつれて徐々に浅くなっていて、V1のS波の深さとV5のR波の高さの和(SV1+RV5)は9+21=30mm(3.0mV)です。 - Axis
肢誘導でR波とS波の大きさの差が最も少ないのは III と aVL 誘導です。 - ST-T
明らかなST異常はなさそうです。T波はaVR・aVL・V1で陰性です。 - QT
明らかなQT延長はありません。