コンテンツに移動
ナビゲーションに移動
ヒント
- リズム
正常の幅のQRS波が、先行するP波を伴ってほぼ規則正しく打っています。P波はI、II、aVFで陽性ですから正常洞調律と考えられます。心拍数は50/分前後。
- P
II 誘導でのP波の幅は2目盛(0.08秒)強、高さは1目盛(0.10mV)です。
- PQ
PQ間隔は4目盛(0.16秒)くらいでしょうか。
- QRS
QRS波は幅が約2目盛強(0.09秒)で、aVR以外では大きなQ波を認めません。胸部誘導でR波はV1~V4にかけて徐々に高くなっており、逆にS波はV1→V6へ進むにつれて徐々に浅くなっています。波形が重なっていて少しみにくいですが、V1のS波の深さとV5のR波の高さの和(SV1+RV5)は14+44=58mm(5.8mV)あり、またaVLのR波の高さは10mm(1.0mV)あります。
- Axis
R波とS波の大きさの差が最も少ないのはaVF誘導です。
- ST-T
明らかなST異常はなさそうです。T波もaVR以外の全ての誘導で陽性です。
- QT
II誘導でみるとQT時間は10目盛強(0.41秒)程度。これを先行RR間隔で補正したQTcは0.37になります。
PAGE TOP