ヒント

  1. リズム
    ほぼ正常の幅の QRS 波が、7 拍目までは先行する P 波を伴わず不規則に打っています。8 拍目からは、P 波を伴った QRS 波になっています。9 拍目と 10 拍目の間隔は少し長めで、12 拍目と 13 拍目は少し早いタイミングで出ているようです。心拍数は、前半の P 波がハッキリしない部分で平均 100/分あまり、P 波のある部分で平均 60/分ほどでしょうか。
  2. P
    II 誘導の P 波は、幅が 2 目盛( 0.08 秒)あまり、高さが 1 目盛半( 0.15mV )です。
  3. PQ
    PQ 間隔は 4 目盛( 0.16 秒)弱でしょうか。
  4. QRS
    QRS 波は幅が約 2 目盛( 0.08 秒)。aVR 誘導以外では Q 波を認めません。胸部誘導で R 波は V1~V4 にかけて徐々に高くなっていて、逆に S 波は V3~V6 へと進むにつれて徐々に浅くなっています。V1 の S 波の深さと V5 の R 波の高さの和( SV1+RV5 )は 8+14=22mm(2.2mV)です。
  5. Axis
    肢誘導で R 波と S 波の大きさの差が最も少ないのは III 誘導と aVF 誘導です。
  6. ST-T
    明らかな ST-T 異常は認めません。
  7. QT
    QT 時間の延長もなさそうです。