ヒント

  1. リズム
    正常の幅の QRS 波がほぼ規則正しく打っています。 QRS 波と P 波の位置は 1 拍ごとにずれて行っており、先行する P 波を伴わない QRS や、 QRS の後ろに P 波が出ている所もあるようです。 P 波は I、II、aVF で陽性。心拍は多少変動していますが平均 60/分あまり( 54~68/分)でしょうか。
  2. P
    II 誘導で P 波の幅は 2 目盛( 0.08秒),高さは約 2 目盛半( 0.25mV )あまりです。
  3. PQ
    QRS 波に先行するP 波が一定の場所にないため PQ 間隔はまちまちになっています。
  4. QRS
    QRS 波は幅が約 2 目盛( 0.08秒)。I、II、 aVL 、V4~V6 誘導で小さな Q 波を認めます。胸部誘導でR 波は V1 ~ V3 にかけて徐々に高くなっていて、S 波は V3 ~ V6 に進むにつれて徐々に浅くなっています。V1 の S 波の深さと V5 の R 波の高さの和( SV1 + RV5 )は 17 + 21 = 38( 3.8mV )です。
  5. Axis
    肢誘導で QRS 波の上向きと下向きの成分の大きさの差が最も少ないのは aVL 誘導です。
  6. ST-T
    明らかな ST 低下や T 波の逆転はなさそうです。
  7. QT
    QT 時間の延長はなさそうです。